構図の基本 -対角線構図-

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視線を誘う、対角線構図。

王道構図のうちの一つ「対角線構図」とは、画面の対角を結んだ斜めのラインを生かした構図です。
一般的な風景写真のように、水平線をキチッと出した安定感のある静的な構図とは異なり、画面に
方向性を与え、斜めのライン上に沿って視線を誘導する効果があります。

※ タイトル写真に対角線を表示するとこのようになります。

2K540_対角線

アスファルトにペイントされたアートワークの流れと方向性が明快になり、都市特有の人工的で
スタイリッシュな空気感を表現することができます。

建築物や人工物に有効。

また、画面を斜めに横切るラインの流れは、奥行感やダイナミックさを演出できるので、橋脚や
鉄道、ビルディングなどの建築物や人工物に向いています。下の写真はレインボーブリッジの夜景。

レインボーブリッジ 横位置

※ 対角線を表示するとこのようになります。

レインボーブリッジ 横位置_対角線

視線が手前から斜め奥まで自然に誘導され、レインボーブリッジの長さとダイナミックな表情を
演出することが可能になります。

 

スナップにも対角線構図。

では被写体は人工物だけなのか、というとそんなことはありません。たとえば、下の写真。

    上高地

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普段なかなか見る機会のないアルプホルンですが、音楽隊が抱える木管が、画面奥から斜め前に
向かってグッ!と伸びたアングルで構図を押えることで、なんと3mを超える(!!)という驚きの
長さを画面から実感することができます。

このように風景やスナップでも、被写体や表現意図に合わせて対角線構図を意識すると、
画面に動きやダイナミックな流れが作り出せるのです。
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< タイトル写真 > f/5 1/80秒 ISO3200 露出補正-0.3
Canon EOS 6D レンズ: EF24-70mm F2.8L II USM 50㎜
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