夜景をきれいに撮るにはどうしたらいい? ①

レインボーブリッジ
Camtips

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綺麗な夜景をイメージ通り撮影するのは、なかなか難しいですよね!

カメラまかせで写すと意外に画面が明るかったり、シャッター速度が遅くて画像がブレたり…
光に溢れた明るい昼間とは違い、周囲が暗い夜景撮影では、それなりの作法があるのです。
夜景撮影の基本、大きく二つに分かれます。本気で撮るのか、エマージェンシー(緊急)か。

□ 本気でとるなら、三脚で!

□ エマージェンシー(緊急)ならばISO上げて!

これです!(まるで交通標語のようですが…)
作品としての夜景を撮るぞ!というのなら、三脚は絶対必須の条件です。カメラバッグと共に
持っていきましょう。三脚にカメラをセットし終えたら、次の二点をチェックします!

① レンズの手ブレ補正機能はオフになっていますか?

② リモートケーブル(リモートスイッチ)は準備OK?

① なぜ手振れ補正をオフにするのか?三脚を使用した場合、カメラの手振れ補正機構の振幅との
ズレにより、かえってブレが増幅する為だそうです。私自身も手ブレ補正の切り忘れで、ブレ写真
を量産したことがあります。各社の手ブレ機構はそれぞれ異なる為、全てに当てはまるわけでは
ないようですが、写真がブレてしまってからでは遅いので、手ブレ機構はオフにしておきましょう!

 ② カメラを三脚にセットしているからもうブレは無い!と安心するのは大間違い。
シャッターボタンを押す際の、極わずかな振動が与えるブレは、カメラ本体だけでなく、三脚全体
を振動させてしまいます。一度与えた振動が収まる為には、カーボン製で4秒、アルミ製で10秒と
も言われています。シャッターチャンスは10秒も前から予想できませんので、三脚にカメラを
セットしたら、シャッター押下時に振動を与えないためには、リモートケーブルが必要なのです。

ライブビューで

リモートケーブルを用意したなら、更にもう1ステップ。ライブビューを使います。例えば300mm
を超えるような超望遠レンズを使用する場合、レリース時の極わずかなミラーショックですらブレに
影響してきます。ライブビューモードであらかじめミラーアップしておいて、極力振動を抑え込む!
更に三脚のセンターポールにストーンバッグを吊るして固定する場合もあります。色々大変ですが…

リモートケーブルが無い場合

まだリモートケーブルを入手していない場合、カメラのドライブモードを「セルフタイマー」に
切替えましょう。なるほど、これならシャッターボタンを押して、振動が収まる頃にシャッター
が切れる!撮影画像にブレを与えないナイスな方法!

ちなみに、上の写真はきっちり三脚で足元を固めて撮ったもの。レインボーブリッジの下の屋形船
の光の軌跡が綺麗な光の軌跡を描いて流れていますが、背景はブレずにビシっと写っています。

さて、三脚が無い、緊急時の対策については、次のページで。

>>> 夜景をきれいに撮るにはどうしたらいい? ②
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f/10 1.3秒 ISO400 露出補正-1
Canon EOS 6D レンズ: EF24-70mm F2.8L II USM 70㎜
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  1. すますま

    とにかく夜景はブレるんですよね。三脚はかさばるし、手持ちではなかなかビシッと像が決まりません。

    • ポロポロ

      確かに手持ち撮影は難しいですよね。デジカメの教本にあるような脇を締めた基本姿勢で撮るしかありません。
      街中でしたら、電柱や樹木等にカメラと体を押し付けて、ブレを防ぐのが効果的ですよね!