ボケの種類 ② -後ボケについて/背景の選び方-

薔薇とクマバチ
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背景の選び方

ボケ味の表現といば、まず真っ先に挙げられるのがこの”後ボケ”。被写体の背景を大きくボカして
主役を背景から浮かび上がらせるだけでなく、画面全体をすっきりと整理する効果もあります。
その後ボケ表現のキモでもある”背景”の選び方で、表現意図は更に一歩深まります。

色で魅せる

画面全体を一つの絵として捉えた場合、「色」による表現はとても大きな要素。例えば紅葉の写真
のように、周囲の葉全体が赤く染め上げられている時等、同系色の背景を敢えて選んでボカす事で
一目で感じる季節感と、画面全体に広がる美しい色彩とが同時に表現することができるのです。
後ボケ_6

ロケーションを伝える

主役となる被写体に加えて、背景に入れる脇役の配置によって、季節感と空間性を同時に表現する
ことができるのです。”季節”という時間軸だけでなく、”場所”という空間軸が生まれ、写真により
奥行きが増してきます。この場合背景をどこまでボカすか、その度合いが重要になります。
後ボケ_5

主役を切り取る

背景の色を可能な限り抑えて、主役となる被写体だけにスポットライトを当てる方法です。この
場合、被写体との対比が強ければ強いほど主役が引き立つので、背景は濃い色がいいでしょう。
被写体の周囲をよく見て、背後に陰や濃い色を配するようなアングルを探して撮影しましょう。後ボケ_10_2

このように、後ボケは背景の選び方ひとつで、写真の印象を大きく変えることができるのです。
絞りを開けてキレイに背景をボカせるようになったら、次は背景にも神経を配ってみましょう。
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< タイトル写真 > f/2.8 1/1000秒 ISO100 露出補正+-0
Canon EOS 6D レンズ: TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO1:1 90㎜
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>>> ボケの種類 ③ -後ボケについて/ボカす方法-
<<< ボケの種類 -前ボケ・後ボケ・前後ボケ-
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