用の庭

三つの庭

東海庵の、書院を囲むように配した三つの庭は、それぞれ全く趣を異にした佇まいで、どれも非常に
個性的。「白露地(はくろじ)の庭」、「東海一連の庭」に続いて、最後に訪れた書院南に位置する
坪庭は、七つの石が直線状に並ぶ通称「用の庭」。そして砂紋が描くのは、世の不変の形、“円”。

水?宇宙?

七坪の小さな空間の中に描く円の繰り返し。センターに位置する小さな要石を中心に、それはまる
で静かな湖面に広がる波紋か、はたまた北極星の周囲を巡る、宇宙に浮かんだ星の動きのよう。
渡り廊下に囲まれた狭小空間であるはずなのに、どこか無限の広がりと奥行きが感じられる、それが
この砂紋が描く円の連なりによって巧みに演出されているのです。

”動”の仕掛け

また、円形の砂紋をしばらく眺めていると、見る者の視線と思考を回転運動へと誘う“動”の仕掛けに
嵌り込みます。妙心寺の説明員の方が「時計と逆周りに周囲を回りながら見るのがいいみたいです
よ。」と言っていましたが、確かに一直線に並んだ石の微妙な傾きからすると、そうして見るのが
ごく自然のようです。歴史深い京都の禅寺ですが、思考が宇宙的であり、かつモダンです。
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f9 1/60秒 ISO400 露出補正+0.3
Canon EOS 6D レンズ: EF24-70mm F2.8L II USM 24㎜
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>>> 妙心寺 東海庵 「白露地(はくろじ)の庭」
<<< 妙心寺 東海庵 「東海一連の庭」
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>>> 古都、京都の雪月花。

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