薬師寺 東塔の水煙

薬師寺の水煙
ポロのフォトログ

白鳳の水煙

白鳳文化が花開いた奈良時代。今から1300年あまり前に建立されたのが薬師寺。その伽藍にある東塔は、唯一今でも残る当時のままの建築。塔の最も高い頂に掲げられていた金属製の飾りを相輪と呼びます。相輪の最も高い位置には仏舎利を収めた宝珠があり、続いてその下には竜者。そしてそれらを支え守るように形作られたのを水煙と言います。

1300年の時

現在東塔は解体修理中。屋根の頂上に掲げられていた水煙も降ろされ、その傷みの進行具合から代替わりとなる新たな水煙に交代します。そこで、ここ薬師寺では、新旧の水煙が並んで展示され、一般公開されていました。写真はもちろん白鳳時代の水煙。つまり、1300年もの長い間、日本の歴史を眺め、東塔を守り続けてきた薬師寺の象徴の一つです。

飛天が舞う

薬師寺の水煙は最も美しい水煙と言われています。それは、合計24名の飛天が舞う装飾が施されているため。中央上には舞いを踊る天女、その下には花籠から花を撒く天女。そして一番下には笛吹童子。裏と表で合計6名×4面で全24名の飛天。1300年経った今も、その美しい舞で私たちを魅了してくれました。

薬師寺の水煙_2

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