RICOH GR III レビュー Vol.4

二月堂の釜_
カメラ・レビュー

GR ENGINE 6

進化したレンズに、進化したエンジン。RICOH GR IIIでは、これまでGRI/GRIIで採用していた5群7枚のGRレンズから、4群6枚の新型GRレンズに変更。また、描画エンジンはGR ENGINE VからGR ENGINE 6に進化。これにより、色の再現性とディティールの描写力が大きく引き上げられました。

茶釜

今回、GR IIIの試し撮りに選んだ被写体は、東大寺 二月堂の休憩所に置かれている、使い込まれた大きな茶釜。煤けて黒光りする釜の胴体。吹きこぼれた幾筋ものお湯の跡。「二月堂」の文字のレリーフの縁が摩擦で薄くなり、地金がうっすらと見えている重厚な質感が、グッと目の前に迫ってきます。

ディティール

レンズ特性と解像度、そして描画エンジンが進化すると、これほどまでにディティールの表現と質感再現力のクオリティーが上がるんだ…、と驚かされました。まるで手で触れられそうな豊かな空間と、金属の温度感がダイレクトに写し出されています。これこそが新型GRレンズの進化と実力です!

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F2.8 1/8秒 ISO100 露出補正-2
RICOH GR III レンズ:18.3mm (35ミリ判換算で約28mm相当)
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