SONY MDR-1A レビュー −バランス接続 その2−

MDR-A1_8
オーディオ・レビュー

シングルケーブル

MDR-1Aを、付属のヘッドホンケーブルから、別売のΦ4.4mmバランス標準プラグを採用した
MUC-S12SB1にリケーブル。この組み合わせの最大の利点はシングル接続。左右が分離した
バランス接続なのに、プレーヤー側もヘッドホン側もそれぞれプラグは一つ。ケーブル一本だけで
接続がOKなのです。バランス接続だからといって、複数のケーブルを繋げる必要がないのです。

リケーブル

さて、NW-WM1AMUC-S12SB1/MDR-1Aの組み合わせで、音楽を聴いてみます。まず
感じるのが音のキレ。楽器やボーカルの音像がスカッとクリアになり、音の輪郭の一つ一つが
まるで美しい4K映像のように目の前に展開されるのです。それぞれの音源がきちんと独立すること
で、音の定位がピシッと定まり、自然と音場はナチュラルな広がりを見せます。つまり音全体の
立体感と解像感が豊かにスケールアップされるのです。

音の性格

もともと高音域から中音域の表現力に長けていたところに加えて、音全体の解像度のランクが
上がるので、聴いていてとにかく心地いいのです。音圧高めでやや攻めていた低音域については、
S/N比の向上に伴い、透明度の高い深海のような贅沢な音に変わります。スピーディーで楽しい
低音域の性格はそのままに、より深みを増した素敵な音に変わりました。

MDR-1Aの魅力をエンハンスするMUC-S12SB1の力。リッチな値段だけのことはありました!
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