CONTAX T2 レビュー Vol.4
CONTAX T2
T*(スター)コーティング
ゴースト、フレアを抑え、優れた色再現性を実現した、カール・ツァイスのT*(スター)コーティング。多層膜フッ化コーティングを真空蒸着でレンズ面に施した、高性能規格のレンズを総称して、カール・ツァイスではこう呼んでいます。
3%以内
レンズ名にもある通りこのT*は、CONTAX T2に搭載された単焦点レンズ Carl Zeiss Sonner T* 38mm F2.8にも採用されています。それでは、高透過率を誇り、色の濁りを3%以内に抑え込んでいるとされる T*の色再現性とは?
朝焼けの空
冬の朝、CONTAX T2を手に歩いていた時のこと。日が昇る数分前、東の空がナイトブルーからモーニングオレンジへと美しく変わり始めるその瞬間を目にし、T2のシャッターを切りました。フィルムカメラですから、撮ったその場ではどのような色に記録されたかは分かりません。
ある種の魔法
現像を済ませ、家でフィルムスキャナーから読み出された画像を見て、オッ!と思いました。あの時の鮮やかな空のグラデーションがこう写るか!と唸り、低照度の光の中でもしっかと色が乗るカール・ツァイスの実力に改めて感心。色の美しさ、という単純な話ではなく、記憶を呼び起こすどこか不思議な感覚を覚えたのです。
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