椿寿庵(ちんじゅあん) ~蝦夷錦(えぞにしき)~

蝦夷錦1
ポロのフォトログ

視線

奈良 大和郡山の椿寿庵(ちんじゅあん)。ハウスの中の鉢植え椿を順に見て回るうち、ふいに
華やかな視線を感じました。花の中心にある蕊(しべ)をしっかりと結び、まっすぐにこちらを
見据えた鮮やかな表情。その椿の名は、”蝦夷錦(えぞにしき)”。

江戸の気品

 天下泰平の江戸時代。大名や旗本、裕福な町人たちが育む、華やかな元禄文化によって生み出さ
れた江戸椿。蝦夷錦はその中の一つ。洗練されたその姿。華やかな印象を持つその色彩は、そんな
時代の空気を感じさせてくれます。

美しい縦絞

赤や白やピンクなど、鮮やかな色彩を纏った椿の花が多い中、白地の花にまるでアートのように
赤い筆を入れたような、絞(しぼり)の柄もまた椿ならでは。縦絞八重咲き中輪というのが
蝦夷錦の特徴。本当に美しい、絵のような花です。
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f/5 1/160秒 ISO100 露出補正-0.3
Canon EOS 6D レンズ: TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO1:1 90㎜
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>>> 花鳥風月、奈良の色。

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