SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2 レビュー Vol.5

MOMENTUM True Wireless 2_6_2
オーディオ・レビュー

TWS 音質比較

今注目の完全ワイヤレスイヤホン、TWS(True Wireless Stereo)。中でも、ノイズキャンセリング+最新チップ搭載で音質が大きく進化したハイエンドモデルが人気です。そこで、MOMENTUM True Wireless 2を含め、人気の高い各社TWSにはどのような音質特性があるのか、比較検討してみました。

機種

対象機種は4つ。本機種に加え、売れ筋のSONY WF-1000XM3、iPhone専用のApple Air Pods Pro、ニューカマーのTechnics EAH-AZ70W。どれも売り場で人気の商品、注目の商品として店頭の前面に置かれているTWSです。

比較要素

比較すべき音質の要素は4つ。縦軸に音域を設定し、上に行くほど高音域、下に行くほど低音域の表現力が高いことを示しています。横軸は解像感と音場を設定(この二つは対抗軸ではありませんが、グラフ上で比較しやすくするため)。左に行くほど楽器やボーカルなど個々の音がクリアに表現され、右に行くほど音の広がりとスケール感の表現が豊かであることを示しています。

機種特性

■MOMENTUM True Wireless 2

耳に真っ直ぐに届くダイレクトな音が特徴。低音は濃密なのにボワつかず、スピーディ。中音域が厚く、音楽を存分に楽しめる気持ちのいいリアルサウンド。

おすすめのジャンル:女性ボーカル、ロック、ジャズ、アコースティック

■WF-1000XM3

ノイズキャンセリングの効果はトップクラス。静寂の空間から立ち上がる音再生能力に長け、音楽への没入感が高い。特に電子音楽の再生能力が高い。

おすすめのジャンル:J-POP、洋楽、女性ボーカル、エレクトロ・ポップ、アニソン

■Air Pods Pro

クリアで明快なサウンド。クセがなく様々な音域を正確に再現。全域整った音でどんなジャンルでも聴きやすい一方、空間性が薄くややフラットな傾向。

おすすめのジャンル:J-POP、アニソン、洋楽、エレクトロ・ポップ

■EAH-AZ70W

アコースティック音源の中でも特に高音域の再生能力に長け、各楽器の描き分けや解像感が高い。代わりに低音域の迫力は若干弱く、高音域ではややサ行が刺さる傾向。

おすすめのジャンル:クラシック、アカペラ、女性ボーカル、アンビエント

比較結果

今回選定した4つのTWS。個々に聴いてみればどれもが非常に高音質。TWS初期モデルの音質、安定性、スタミナ性能から比べると、音も使い勝手も別次元なまでに向上しています。したがって不正解などなく、それぞれがよく聴く音楽ジャンルで選べばいいという結果になります。

しかし、音楽ジャンルにとらわれずに言えば、私はMOMENTUM True Wireless 2をおすすめします。それは、今回紹介した二軸のグラフには無い、第三の軸上で、他社に無い大きなアドバンテージがあるからです。その第三の軸とは?改めて次回後紹介します!
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