霧の浮見堂

霧の浮見堂_1
ポロのフォトログ

白い朝

ある日の朝、目覚めてすぐに窓の外を見ると、一面が白。町中が濃い霧に覆われていて、数メートル先にあるベランダの手すりすら霞んで見えるほど。これほど町中の景色が一変することは、そうはありません。

霧の古都

こんなチャンスは滅多にない!と思い立ち、すぐさまカメラを手に奈良公園へと向かいました。霧に覆われた東大寺、興福寺、飛火野、と巡り、白いベールに覆われた幻想の古都の風景の最後に、浮見堂へと足を運びます。

浮見堂

鷺池の上に浮かぶ浮見堂。周囲を覆う真っ白な霧に覆われていて、まるで中空に浮かんだ八角堂の淡いシルエットが、ぼんやりと目の前に現れています。よく見れば明け方まで灯される電球の光が、儚く光る小さな魂のようにも見え、色の無いモノクロの世界に残された生命の痕跡のように思えたのです。

>>> 花鳥風月、奈良の色。

f10 1/16秒 ISO250 露出補正-0.3
CANON EOS 40D レンズ: EF-S17-85 IS U 17㎜

 

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