“花”を写す。 -マクロレンズで撮る その④ 角度-
角度の重要性
”ピントの範囲は薄い膜”。 膜ということは平面です。三次元空間で平面を扱う場合、“面の角度”
が重要になります。焦点範囲の面の角度をコントロールすることで、ピントが合う被写体を、主役
だけにするか、脇役にもスポットを当てるのか、撮り手の意志で取捨選択することができるのです。
主役と脇役
前回のように主役の花のみに焦点を当てる場合、被写体の正面にカメラをセットしましたが、
タイトル写真のように、“花(主役)”と葉の上に落ちた“滴(脇役)”の両方に焦点を当てる場合は、
下図のような角度にカメラをセットする必要があります。脇役にもスポットを当てることで、花
自体の美しさに加えて、梅雨の季節のしっとりとした空気感を表現することができるのです。この
ように”ピントの膜”と“面の角度”を意識することで、表現の狙いがより多面的になってきます。
複数の被写体
ピントの膜に触れる被写体が、複数でもOKとするならば、例えばこんな表現も。下の薔薇の写真の
ように、主役の薔薇の花の回りに伸びている小さな蕾たちがかわいらしいと思い、花も蕾も同一の
平面上に並ぶ角度で撮影。主役と脇役の関係にリズムが生まれ、かわいい写真に仕上がりました。
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<タイトル写真> f/2.8 1/160秒 ISO200 露出補正-0.3
Canon EOS 6D レンズ: EF24-70mm F2.8L II USM 70㎜
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