DENON AH-D9200 レビュー Vol.7
オーディオ・レビュー
こだわりの作り
限りなくクリアな音表現と、開放感のある空間表現を実現するDENONのフラッグシップ・ヘッドホン AH-D9200。美しい音へのこだわりは、素材へのこだわりでもあります。今回採用したウッドシリーズ最高峰となる”竹”素材の作りと探求心は、まさに匠の技の世界。
加工技術
高知県で入手した「孟宗竹」を用いて、まずはじめに、ラミナ(Laminar)と呼ばれる平たい棒状の竹のピースを作成。これを26枚貼り合わせて、ハウジングのベースとなる10cm角の積層材を作成します。これを元に、機械加工と手加工を組み合わせ、なんと9つもの工程を経て、ウッドハウジングを作成します。
うずくり
その工程のうちの一つに、日本の伝統技法”浮造(うずくり)”があります。これは、木目の硬い目を残しながら、軟らかい目を凹ませて木目を浮き上がらせる手法。
ハウジングはヘッドホンの装着時に必ず手に触れる箇所。だからこそ”本木(ほんもく)を使っている”という触感にこだわるのです。
レーザー&インレット
さらに、レーザー加工で”DENON”のロゴを彫刻した後に、一文字一文字をピンセットで丁寧にインレット(貼り込み)。まるで高級カメラか工芸品のような仕上げで仕立て上げ、印刷では不可能な、キレのある高精度なフィニッシュとしています。
クラフト
工業製品であるにもかかわらず、職人達のハンドメイドで仕上げられた、クラフト感溢れる丁寧な作り。聴く、見る、触れる、その全てにDENONのこだわりが詰まっているのです。
こんばんは。
AH-D9200の記事一気に見させていただきました。
文量もちょうど良く、休みの涼しい夜に一気に読めて爽快でした。
私も最近AH-D9200を購入したのですが、MUC-B12SM1でのリケーブルには読んでいて俄然興味がわきました。
ベールが一皮むけたとのことですが、やはりかなりの変化があるものなのでしょうか?
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
まず感じるのは、”静寂”の表現力が違う、ということです。ノイズ成分が整流されるため、音源そのものがクリアになると同時に、
無音の質もクリアになります。結果、音と無音との境界線が明瞭になり、空間性、表現力、アタック感などがより向上します。
美しい音だな…と思っていたAH-D9200には、まだこんなポテンシャルがあったんだ!と驚かされました。
こんな時期なので難しいとは思いますが、是非とも機会を見てリケーブルで一聴してみてください!
ポロさん
お返事ありがとうございます。
なるほど、リケーブルで総合的にかなり向上したというような感じなんですね。
私も一聴してみます。ありがとうございました。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
是非とも試聴してみてください!ただ、こだわり出すときりがない世界なので、お気をつけて。
お久しぶりです。
あれから実はすぐにMUC-B12SM1をネットのコジマ電気で注文したのですが、
中国から入ってくるのがコロナで遅くなり、本日受け取ったのですが、たしかにポロさんのレビュー通り、
AH-D9200の薄いベールが取れて、まるでステージの側で聴いてるような何とも言えない気持ちになりました。
ただ、残念だったのは、私のは初期不良だと思われるのですが、左側の音が途切れ途切れになってしまいます。
ケーブルの二股の根本を動かすと出たり出なかったりするのですが、聴こえる時は本当に素晴らしく、リケーブルのレビューを書いていただいて本当にありがとうございました。純正ではサ行が刺さったり、むず痒いような感覚になったりすることもあったのですが、
キンバーケーブルでは全く刺さらなくなりました。原音再生、生音演奏という言葉が相応しく、ハイエンドヘッドホンの真髄を楽しめる環境になりました。AH-D9200やはり素晴らしいですね。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
みやんさんは、オーディオプレーヤーは何をお使いでしょうか?私は、レビュー Vol.5で記載の通り、NW-WM1Aを使用しています。
DAPとケーブルはソニー製の組み合わせなので、私の場合は音の途切れは起こっていません。
原音体験を実感いただけて、私も大変喜ばしく思います。
途切れ音の症状が、初期不良であるといいのですが…。
ポロさん
お返事ありがとうございます。私はあまり良い環境ではないかもしれませんが、iPad Pro →ポタアンDENONのDA-10→AH-D9200という環境です。
先ほどケーブルの交換品が届きまして、そちらを装着したところ、今度はちゃんと左側からも聴こえるようになりました。
最初は根本の接続がどこか間違えてしまったかな?と焦りましたが、交換品だときちんと鳴っておりまして安心しました。
ご心配頂いて申し訳ありません。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
なるほど、ポタアンですか。一度試してみたいなと思っています。
交換品に問題がなくてよかったですね!これで安心してお気に入りの音が存分に楽しめますね。
そうですね。
ポタアンもiFi nano iDSD Black Labelに変更してみましたので、この環境でしばらくは聴いていきたいと思っています。
キンバーケーブルのケーブル変更はポロさんしかレビューを書いておらず、本当に助けられました。
私の環境の問題だと思いますが、正直純正のケーブル時は若干刺さりなどで、困っていましたもので…
今後もぜひレビュー続けていって下さいね笑 ありがとうございます。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
iFi nano iDSD Black Label!イヤホン用、ヘッドホン用とフォンアウトが選べるのがいいですね。
私はポタアンを使ったことがないので、よろしかったらnano iDSDの使用感など教えてください!
ポロさん
ありがとうございます。私の拙いレビューで良ければ。
ポロさんが仰る通り、イヤフォンアウト(モノバランスと呼ばれる疑似バランス接続のiEMatch)とヘッドホンアウト(Direct)の2つと、定出力のラインアウトがあります。
基本的にバランス接続に近い印象のiEMatchに繋げてますが、CD音源、ユーチューブ音源は中音、高温の伸びは非常に良くなり、楽器も分離が良く、かつ、ボーカルも良く伸びてくれます。分離についてはキンバーケーブルとの相乗効果もあるのではないかと思います。
楽器で言えば弦楽器が本当に美しく響き、オーケストラ音源やライブ音源がとてもパワフル&クリアに再生されます。ハイレゾ音源もHFプレーヤーで再生しますが、ハイレゾとの距離は縮まりました。むしろライブ音源のパワフルさを楽しみ、ライブ音源を良く聞いている日々です。
びっくりしたのはユーチューブ音源が個人的な物差しで3段階ほどパワーアップしてしまったことです。
ユーチューブをよく見られる方には本当にオススメする一品だと思います。
iEMatchはバランスケーブルでなくとも使用でき、今回のMUC-B12SM1でも問題なく使用できます。
欠点を上げるとすれば、ケーブルはアップル製品との接続であれば、アップルの純正カメラアダプタでの運用となり、ケーブルが短すぎてしまいまうところでしょうか。この辺は音質とトレードオフでしょうかね。
上位のmicro iDSD Black Labelもありますので、持ち運ばないのであればそちらも良いかもしれませんね。
長くなってしまいましたがこんな感じです。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
非常に細やかなレビューありがとうございます!バランスケーブルを使用しなくてもいい擬似バランスというのが面白いですね。聴いてみたくなりました。元々相性のいい弦楽器が美しく表現されるのは想像できるところでしたが、
ライブ音源がパワフルになるというのは、なかなか嬉しい変化ですね。プレーヤー、アンプ、ケーブル、ヘッドホン全て異なるメーカーなのに、全体がいい音で繋がるところがオーディオの面白さ、奥深さだと感じました。
逆レビュー、楽しく読ませていただきました!ありがとうございました。
ポロさん
とんでもございません。
購入したAH-D9200に大きなワンピースがはまり、こちらこそ助かりました。
すみません、iEMatchは疑似バランスではなく、高感度イヤフォンなどへのホワイトノイズ低減用の回路ですね。
疑似バランスのS-balancedシステムは全体に施されてるようです。失礼しました。
確かに、異なるメーカーの組み合わせなのに不思議ですよねぇ。。
その組み合わせで良い音に巡り合うと、とても嬉しいですね。
こちらこそありがとうございました。
みやんさん、こんにちは。管理人のポロです。
iFI-AudioのサイトでSバランスの解説を読んでみましたが、回路については全く詳しくないもので正直よくわかりませんでした…。
ただ、色々なメーカーが様々なアイデアを競いながら独自に音を追求することが、サウンドの進化に繋がるので、開発者のこだわりは大歓迎です。
色々と勉強させていただきました。ありがとうございます!