DENON AH-D9200 レビュー Vol.6

DENON AH-D9200_8
オーディオ・レビュー

Braido構造

MUC-B12SM1の最大の特徴、それはKIMBER KABLE社独自のBraid構造。複数のケーブル(MUC-B12SM1は8本)を一つに編み上げることで、外界からのノイズを遮蔽し電気特性を最良化。音の再現性、透明性を極限まで高める技術です。

音質

付属のケーブルで聴くAH-D9200の純度の高い音も素晴らしいのですが、MUC-B12SM1にリケーブルすると、その透明感が更にクリアに。素の状態では気付かなかった、音場を覆っていた薄いベールがスゥーっと消え去り、より一歩原音再生のレベルが上がりました。音の分離特性、サウンド全体の見通し共に向上し、中でも女性ボーカルとギターを再現する音のリアリティが半端ないのです。

フォーカス

美しいウィスパー・ボイズが特徴の手嶌葵を聴いてみると、その音像の際立ちが一際鮮やか。まるでレコーディングスタジオのマイクのすぐ横で聴いているような贅沢感。ブレスも息遣いも間近で見える豊かなリスニング時間を味わえます。

また、スピッツの”スパイダー”を聴いてみると、イントロのギターソロが、これまで聴いたことのないほどスピーディーでクリアな響きで立ち上がり、スピッツが伝えたかった本当のサウンドはこうだったんだ、とその魅力を新たに発見しました。

つまり、ボーカルとギターを中心として、音そのもののフォーカスがぐっと引き締まり、音像全体がそのまままっすぐに耳に届く、とても気持ちの良いサウンドに生まれ変わるのです。

より原音に近づく生々しいリアルさと、豊かで繊細な音空間を再現するライブな時間。MUC-B12SM1にリケーブルしてみて、なかなかに満足です!

>>> 次回 DENON AH-D9200 レビュー Vol.7

<<< 前回 DENON AH-D9200 レビュー Vol.5
<<< 製品レビュー

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。