構図の基本 -額縁構図-

談山神社 紅葉
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視線を釘付けにする、額縁構図。

日本の寺社・仏閣を撮影していると、ごく自然にこの構図にたどり着く。それが額縁構図。
写真や絵画は額装を施すことで、中身の価値が一層引き立ってきます。同じように、見せたい
被写体の周囲を、額で覆うように写真を構成したのが、額縁構図。

切り取られた風景の美しさ。

タイトル写真のように、美しく色付いた紅葉の姿を、朱の柱で囲むように切り取ると、まるで
一幅の錦絵が眼前に展開されているような、そんな贅沢感を味わうことができるのです。
風景を切り取ることで、被写体の価値をより増感させる、そんな効果が期待できます。

和の国の構図。

山門の向こうに見える新緑。丸窓に切り取られた薄桃色の染井吉野。日本文学で言えば、
川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」 あのビジュアルですね。
移りゆく四季の、美しい風景を愛でる、日本人の精神が生んだ構図なのかもしれません。

これも額縁構図。

見る人の視線を、被写体に引き込む事がこの構図の目的なので、これも額縁構図なのです。

ドコモビル 新宿御苑

新宿御苑から撮影したNTTドコモ代々木ビル。全方位を木々や枝で囲むことで、トンネル効果に
よって被写体に視線をフォーカスさせているのです。なるほど、解釈は色々あるんですね!
>>> 構図の基本 -三角構図-
<<< 構図の基本 -対角線構図-
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< タイトル写真 > f/11 1/30秒 ISO200 露出補正+-0
Canon EOS 40D レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM 20㎜
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