“花”を写す。 -標準ズームレンズで撮る その②-

ひまわり
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花を空間要素の一つとして捉える。

標準ズームレンズを使用して花をアップで写す場合、「その花の持っている魅力をどう伝えるか?」
という一点にのみ、じっくりと意識を集中させれば良いのですが、せっかくのズームレンズです。
ズームの幅を生かして、クローズアップとは異なる表現でその花の魅力を伝える方法もあるのです。

前景、中景、遠景。

主役の花はもちろん、その周囲の空間を画の要素として一緒に捉えると、季節感や時間、場所や
空気感が感じられ、見る人の共感を得やすい写真へと変わります。具体的に言えば、構図設定の中
で前景、中景、遠景を意識して、主役の花と周囲の空間とのバランスを考えることです。

ズームのセンター

周囲の風景を取り込み、かつ、主題のひまわりをアップで写す。従って、画角は標準ズームの
テレ側とマクロ側の中間になります。このひまわりの写真の場合、“バックの風景部分の2/3を空”と
設定し、次に前景のひまわりの位置と大きさを決め、最後に中景部分の背後のひまわりの量と配置
を設定したところ、24-70mmのズーム域の中で、焦点距離は42mmでした。
もちろん焦点距離の設定は、意図する表現によって変わるので、これ!といった決まりはありません。

バランスとリズム

つまりは写真の中における、バランスとリズム。
中央に笑顔のひまわりがあり、爽やかに澄んだ青空と、花畑の舞台を演出する後方のひまわり達が
ある。その強弱と視線の流れが、画面に心地良いリズムを生み出します。

花の写真ひとつとっても、色々な要素や仕掛けを考える必要がありますね!

>>> 続いては、-標準ズームレンズで撮る その③-  ”広角レンズ的撮る”です!
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f4 1/1000秒 ISO100 露出補正+0.7
Canon EOS 6D レンズ: EF24-70mm F2.8L II USM 42㎜
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