RICOH AUTO HALFの魅力 ⑤ -サイズ-
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1st Model
リコー オートハーフのファーストモデルは、設計 安宅氏/デザイン 野中氏という体制で開発がスタートしました。フィルム巻き上げが自動で、シャッターさえ押せば誰にでもきれいに撮れるオートマチックカメラを作り上げたいと、悪戦苦闘しながら作り上げたのがファーストモデル。↓
L&Mのタバコサイズ
設計の安宅氏が、アメリカ出張者からのお土産にもらったタバコ、“L&M”ブランドのハードケースを見て、この大きさだ!と思いついたというのが、オートハーフの外形サイズ。確かに手の中に納まるコンパクトな大きさです。この小さなL&Mサイズにとことん拘ったため、フロントパネルとバックパネルを繋ぐ蝶番が入れられず、前後をパカッと分けてはずす、ユニークなモナカ構造になったということです。もちろん、蝶番が外観に現れるのがスマートではないという思いもありました。
SE
私が所有している、タイトル写真のSEは、ファーストモデルから数えること5代目。蝶番が無い為に紛失する事も多かったという前後パネルには蝶番が付き、フロントパネル前面にあったレリーズボタンも、天面部に移動しています。しかし、押すだけできれいに撮れるという思想は受け継がれ、スクエアでプレーンなデザインは、歴代のオートハーフに脈々と継承されていくのです。
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