SONY MDR-1A レビュー −装着感−
構造設計
ヘッドホンの設計に必要な重要な要素。一つはもちろん音質です。そしてもう一つの大切なポイント
が装着感。10代から70代まで、男性女性を問わず、多種多様な人の頭と耳に対して、快適な使用性
とフィット感を実現させるための構造設計は、きめ細かいアナログな技術の組み合わせによるもの。
イヤーパッド
MDR-1Aを購入した多くの方が高い評価をしているのが”軽さ”。本体重量の軽さはもちろんですが、
特に感じるのが”装着感の軽さ”です。耳にかけると、ふわっと耳全体を自然に包み込むような、
柔らかいイヤーパッド。その形をよく見ると、真横から見て、センターから約15°ほど斜めに傾いて
います。その僅かに傾いたトラック楕円が、耳の外形にピタリとはまるよう設計されているのです。
低反撥ウレタンフォーム
そして、耳の周囲に吸い付くような心地よい密閉感を実現しているのは、イヤーパッドの形状自体
に秘密が。内部のクッション材に使われている低反撥ウレタンフォームの厚みを、後方斜め下方向
に厚くし、パッドと頭部の間に生じるわずかな隙間を埋め、機密性と密閉性をより高めています。
側圧
装着感の快適性に寄与しているもう一つの要素が側圧。MDR-1Aの側圧は、他社ヘッドホンと比べ、
驚くほど圧が優しいのです。これは上記で述べた、ウレタンフォーム形状や、立体縫製イヤーパッド
の設計による結果。耳や頭部へのフィット感を緻密に計算することで、耳の周囲全体に均等圧が
かかるよう綿密に機構設計した結果、他にない軽くてストレスフリーのかけ心地が実現したのです。
長時間使用
このように、耳や頭部への負担を極力軽減するための設計配慮によって、長時間使用していても、
疲れることがありません。側圧が強すぎたり、どこかに圧が集中したりするヘッドホンは、数時間
で耳周辺が痛くなってしまいますが、MDR-1Aはいつまでも快適な付け心地。これは、いい音だけ
に集中できるための重要な要素。縁の下の力持ち的な機能ですが、その狙いは正解です。
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