SONY WF-1000X 1st レビュー -ノイズキャンセリング-

WF-1000X_3
オーディオ・レビュー

完全ワイヤレスイヤホン

KickStarter発の、EARIN M-1から始まった、左右独立型 完全ワイヤレスイヤホンへと向かう
大きなトレンド。最もメジャーなプロダクトとしてはAppleのAirPodsがありますが、これら
オールフリータイプのイヤホンと、WF-1000Xとの最大の違いは、ノイズキャンセリング機能の
有無。完全ワイヤレスの快適性に加え、ノイズからも解放されるストレスフリーが独自の特徴。

ノイキャン

では早速、先行展示の実機でそのノイキャン性能について確かめてみました。簡単な説明書きで
基本操作の方法を確認。L側の本体ボタンを押してノイキャンを設定し、耳にはめてみます。
すると、周囲の雑音がスッと低減。と同時に、聞いている音楽がクローズアップされてきます。

耳閉感(じへいかん)

一点気になったのが耳閉感(じへいかん)。ノイズキャンセリング機能は、外部の雑音をマイク
で拾い、逆位相の音を混ぜることで消音する仕組み。そのため、機種によっては気圧の変化で
耳が詰まったような状態に感じられることもあります。WF-1000Xのノイキャンで、まず感じた
のが、この耳閉感。わずかな感覚なのですが、そのため音場自体もやや平面的に感じられます。

WI-1000X

同じく10月7日発売予定のネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホン、WI-1000Xの展示機
と聴き比べてみます。すると、さすがに上位機種のWI-1000X!その消音性能には唸らされ
ました。BOSEのQuietControl 30 wireless headphonesを聴いた時のような驚き。BOSEの
場合はまさに音が消える!WI-1000Xは無音の違和感を抑えつつ心地よい音場を作り出す感じ。

価格差と性能差

これら上位機種とは価格差1万円ほどある上に、完全ワイヤレスという機能差もあります。
音質/消音性を妥協してオールフリーの利点を取るか、ネックバンドスタイルだけど音質を
含めたトータル性能を取るか、毎日使う快適性のポイントをどこに置くかで深く悩むのです。
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