Canon EOS R RF24-105mm F4 L IS USM レビュー Vol.3
Lの実力。
RFマウントで初の標準ズーム、RF24-105mm F4 L IS USM。ショートバックフォーカスを生かした新規設計に加えLレンズでもあるので、新世代のLとしての実力は気になります。今回は紫陽花を被写体にして、色乗りとボケ味を中心にレビューします。
Canonの色
設定は絞り開放F4.0、ズームはテレ側105mmで撮影。まずは何と言ってもこの美しい色。見たままの色を正確無比に捉え、誇張のないナチュラルな色。このニュートラルで自然な色彩は、Canonレンズ伝統の色。
質感
昨晩の雨がまだ残っている紫陽花を選んで撮影しましたが、今にも雫が落ちそうな水の質感が、立体的なリアルさで迫ってきます。静止画なのに時間や温度、さらには周りの湿度まで感じられるこの表現力は、蛍石に匹敵するといわれている、UD(Ultra Low Dispersion)レンズのおかげでしょうか。
ボケ味
被写体を浮かび上がらせくれるボケ味もナチュラル。開放値はF4.0のため、F2.8レンズのような魔力的なボケはありませんが、テレ側開放で撮影すれば、このようにマクロレンズで撮ったかのような表現も可能です。
新旧標準ズーム比較
新しい24-105の表現力は想像以上のレベル。では従来のEFマウント標準ズームレンズからどう変わったのか?比較対象のレンズは、上位クラスとなるEF24-70mm F2.8L II USM、カメラはEOS 6Dです。
まず目に飛び込んでくる魅力的な色乗り。自然の水を受けて生き生きと輝く、葉や萼(がく)の生命感を感じさせる表現力はさすがです。そして、背景に溶け込むボケ味の自然さも、F2.8のLレンズらしい高品質さを物語っています。
単焦点レンズにも匹敵するといわれているEF24-70mm F2.8L II USMは、今でも人気のズームレンズ。この絵画的な描写は、このレンズならではの魅力の一つです。新旧レンズ対決でしたが、今回は勝敗を付けられませんでした。
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f4 1/80秒 ISO400 露出補正-2.0 Canon EOS R レンズ:RF 24-105mm F4 L IS USM Canon EOS R レビュー |
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