CONTAX T2 レビュー Vol.9
CONTAX T2
T2のディティール
発売から30年の時を経て、今もなお色褪せることのないCONTAX T2のデザイン。”神は細部に宿る”と言われるように、細部の一つ一つにこだわりのディティールが潜んでいます。その最も有名なデザインポイントといえば、ポルシェデザインが生み出した”Tカット”。
Tカット
”Tカット”とは、トップカバーのエッジ部分に施された斜めのカットラインのこと。一般的には45°の角度で処理する「面取り」と呼ばれる加工方法ですが、CONTAX Tシリーズでは、単純な面取りではなく、まるでバターナイフで角をすくったような美しいカットラインに仕上げています。
用と美
エレガントな曲面を描くTカットは、高剛性なチタンの外装に、品位溢れる光の変化をもたらします。このカットライン、造形的に美しいというだけでなく、グリップ時に前後カットラインのエンド部分が人差し指と親指に納まり、まるで手とカメラが一体化したかのような、心地よいホールド感を与えているのです。
撮影の道具としての本質価値と、所有欲を満たす美しさ。これを高い次元で結実させているからこそ、T2ならではのタイムレスなデザインの魅力に繋がっているのです。
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