絞りと被写界深度の関係
被写界深度とは?
被写界深度とは、被写体に焦点を合わせた時にその前後でピントが合っている範囲の事を言います。
被写体の背景をキレイにボカすためには、被写界深度を出来る限り狭くする必要があります。ピント
の範囲を狭めるには絞りを開ける(絞り値を小さくする)ことが必要です。その関係を図にすると、
上図のように絞りを開けると焦点範囲が狭まり、背景の山が大きくボケて花だけに焦点が合います。
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逆に、背景にもピントを合わせたい場合は、絞りをグッと絞り込みます。(絞り値を大きくする)
すると、上図のように背景の山にまで焦点が合い、画面全体にピントが合っているように見えます。
つまり、絞りを絞り込むと、被写界深度が前後に大きく広がることになるのです。
絞り優先モード
被写体だけに焦点を当てたいのか?背景全体を取り込んだ風景を撮りたいのか?写真の表現意図を、
絞り値で簡単にコントロールできるのが”絞り優先モード”。一眼レフやミラーレスの天面部にある
モードダイヤル上の”Av(Aperture Valueの略)”がそれです。一般的に絞り優先モードが使い易い
と言われているのは、絞り値を変えるだけで、表現意図を自在にコントロールできるためなのです。
カメラのオートでも、もちろんキレイに写真が撮れますが、更に一歩進めて、写真に表現意図を込め
たいと考えるならば、積極的に”絞り優先モード”にチャレンジしてみましょう!
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f2.8 1/1600秒 ISO100 露出補正+0.7
Canon EOS 6D レンズ: EF70-200mm F2.8L USM 85mm
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