SONY WALKMAN ”Signature Series” NW-WM1A レビュー −リケーブル その2−
MUC-S12SB1
新統一規格φ4.4mmに対応したイヤホンケーブル、MUC-S12SB1。ヘッドホンに同梱されている
標準のステレオミニプラグタイプとは明らかに異なる、凝った編み込みワイヤーが透明チューブから
透けて見える極太のケーブル。この見た目からして、いかにもいい音を届けてくれそう。
KIMBER KABLE
拘りポイント満載のこのケーブルは、ソニーとKIMBER KABLE社との共同開発。キンバー・
ケーブルといえば、”Braid(編み)構造”。複雑な組紐のように編み込まれた8芯のケーブルは、
単なる見てくれではなく、外部ノイズのレベルを徹底的に排除するために考えられた方法。
ケーブルそのものの物性だけでなく、編み方で音の質を上げるという、匠の世界の製品です。
リケーブルの効果
MUC-S12SB1が対応しているヘッドホンはMDR-1AとMDR-100Aのみ。リケーブルによる音の
違いを、MDR-1Aで確かめてみました。元々解像度の高さで定評のある1Aですが、同梱の標準
ケーブルからMUC-S12SB1に変えた途端実感するのが、音の粒立ち。音楽を構成するそれぞれの
音のセパレーションがよりクリアになり、楽器とボーカルの見渡しがスカッと良くなるのです。
バラード
”Braid構造”による効果は、音の透明度を向上させるだけでなく、”無音”の質まで変えてくれます。
楽器もボーカルも途切れた瞬間の無音の音に、リッチな艶が感じられるのです。言い換えればつまり、
目の前に美しい音の”場”と”空間”が生まれ、心地よい音楽の世界に入り込めるのです。こうした音の
空間に最も相応しいのがバラード。MUC-S12SB1にリケーブルしたら、まず試してもらいたい
オススメのジャンルです!
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