SONY WI-1000X レビュー -サウンド Vol.4-
XBA-A2
ワイヤードでハイレゾを試聴してみたのは、同じくハイブリッド・ドライバー搭載のイヤホン
XBA-A2。ちなみにケーブルは、MUC-M12SM1にリケーブル。早速、XBA-A2でハイレゾ音源
を改めて聴いてみます。するとWI-1000Xとの違いが鮮明に。まず最初に感じられる大きな違い、
それは奏でる音の”温かさ”。サウンドの体温ともいうべき、声や楽器の温度がそこにあるのです。
WI-1000Xとの比較
キレ味のいい、クリアなサウンドを聴かせてくれるWI-1000Xと比べて、同じく解像度の高い音
を奏でるXBA-A2ですが、その音からは、まるでアナログレコードを聴いているかような温かみが
感じられるのです。また、12mmの大口径ダイナミックドライバーユニット搭載ということもあり、
低音域はWI-1000Xより深く沈み込むように響き、ウォーム系の独自の世界観を形作っています。
生音
そうか、ハイレゾのストレートな音ってこうだったっけ、と改めて思い出しました。音場全体を
包み込む柔らかな空気感に加え、ボーカルや楽器の音が重なるサウンドの連続性が実に緻密で、
描きだされる音の世界はどこまでいってもナチュラル。デジタル音源でありながら、いわゆる
”生音”とか”原音”と言われるその音に、グッと肉薄しているのです。
聴き比べてみて
双方聴き比べてみて、WI-1000Xの場合、構造的に音質に不利なはずのbluetoothワイヤレス
ですが、純粋に高音質イヤホンとしてのベースメントは十分に持っています。したがって、
今回比較した各イヤホンの音質の差について言えば、ぶっちゃけ好みの差であるとも言えます。
好みの音楽で
普段、80’やJポップ、アニソンやロックと言ったメリハリの効いた音楽を聴くことが多いならば、
WI-1000Xの音はピッタリ。ジャズやR&B、交響楽やバラードが好みなのであればXBA-A2を、
というように、個性がはっきりと出ていました。そしてもちろんどちらもハイクオリティーです!
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